皆さんこんにちは、
2015年も残すところ僅かとなってまいりましたが、皆さん如何お過ごしでしょう?
唐突ですが、つたえファクトリーの展示場にはちょいちょいALPINAが展示されているのはご存知かと思います。
このALPINAという車・・・
車好きであればその存在をご存知かと思いますが、ご承知の通り数が少ない希少車であるが故に、ALPINAがどんな車であるか?知らない方も多いと思います。
え、BMWのシリーズじゃないの(-ω-?と思われてるそこの方!!
そんな風にALPINA思っていたとしたらALPINAが泣いちゃいますよ(;A;
そんな事の無いよう、改めてALPINAというスペシャルな車の魅力を知ってもらうためにALPINAについてまとめてみました(>ω<b!!
【ALPINAとは】
アルピナとは、BMW本社からも公認された自動車メーカーです。BMWをベースにアルピナ社独自のチューニングを施した自動車の製造・販売を行っており、一般的なチューナーと異なる点は、チューナーが市販された完成車両に対して手を加えるのに対し、アルピナは組み立て前の車体やエンジンといった所謂ホワイトボディをBMWから提供を受け、自社工場で職人が1つ1つ丹念にチューニングを施し組み立てを行なっている点です。職人が手作業で行う工程が多く、品質を保つために現在でも年間で1400台ほどしか生産されません。
【エンブレムの由来】
アルピナエンブレムのデザインは、今とほぼ同じ内容で1967年に作られました。このエンブレムには、当時のチューニングの象徴としてアルピナ社の基礎を築いたダブル・チョーク・ウェーバーのエアファンネルにクランクシャフトが加えられ、限りない情熱を意味する赤と、知性と高い志を意味する青の2色に配色されています。
アルピナ社は、もともとDr.ルドルフ・ボーフェンジーベンが創設したドイツバイエルン州の事務機器メーカーで、タイプライターなどを製造していました。
(Alpina社製タイプライター)
1961年 アルピナ社の創立者の息子ブルカルト・ボーフェンジーペン(Burkard Bovensiepen)が、自身が保有していたBMW1500のパワー不足への不満から、自身でソレックス製キャプレターをウェーバー(現マニエッティ・マレリ)製のキャブレター2基に変更することでパワー不足を解消。ブルカルトは車のチューニングの楽しさに魅了されます。
1964年 ブルカルトは市販パーツの組み換えによるチューニングに満足せず、父親の工場で働く若いエンジニアを集め独自のツイン・キャブレーター開発に成功。父親の会社であるALPINAを冠した、ALPINAツイン・キャブレーターによってチューニングされたエンジンの性能は世間に高く認められることとなり、これに自身を付けたブルカルトはチューニング事業を本格的に立ち上げる。ALPINA製品の品質はBMWのパウル・C.ハーネマンにより評価され、BMW公認チューナーとしての業務提携を経てアルピナがチューニングしたBMW車にもBMWの車両保証が与えられることとなります。
1965年 ドイツバイエルン州カウフボイレンに従業員8人のアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン合資会社(Alpina Burkard Bovensiepen KG)を設立。
1967年 ALPINAの名前はブランド・ネームをデザインした新たなエンブレム(現在のエンブレムとほぼ同じ)とともに高い品質の代名詞として評価を得ることとなります。
1968年 デレック・ベル、ハラルド・エルトゥル、ジェームス・ハント、ジャッキー・イクス、ニキ・ラウダ、ブライアン・ムール、ハンス=ヨアヒム・シュトゥックら錚々たるドライバーを擁してツーリングカー・レースに参戦を開始、多くの著名なレースで好成績を収めることとなります。
1970年 欧州ツーリングカー選手権、ロングディスタンス・クラシック、スペイン・フランス24時間耐久レース、そしてすべてのドイツ選手権を制覇。
1971年 アルピナはツーリング・カーレースを勝ち抜くため、BMW3.0CSの軽量化が必要であることをBMWに納得させる。これを期にBMWはアルピナをレース用に軽量化されたBMW・3.0CSLのプロジェクト・リーダーに指名。BMWから正式に依頼されたこのスポーツカー開発に参画したことが、伝統的なALPINAデザインの20インチ・ホイールに今日まで反映されています。
1973年 デレック・ベル、ハラルド・エルトゥル、ニキ・ラウダ、ブライアン・ムールらが欧州ツーリングカー選手権で優勝。BMW ALPINAのライト・ウェイト・クーペに乗るニキ・ラウダは、ニュルンベルク6時間耐久レースでツーリング・カーとしての当時の新記録を樹立する。この年、オイルショックが自動車産業を大きく揺さぶるも、ALPINAは市場環境に対するフレキシブルな対応と従業員の企業に対する忠誠心により、従業員を解雇することなく困難な状況を乗り切り、経済的であると同時にパワフルなレギュラー・タイプのエンジンを開発。
1975年 この年、アルピナはいくつかのBMW代理店と共同でドイツ国内販売代理店組織を構築。同時にスイスとイギリスで支社を開発。
1977年 ディーター・クエスターは当時人気のあったジャガー・クーペとの激闘の末、BMWアルピナ3.5CSLでツーリングカー選手権チャンピオンとなる。アルピナはこのシーズンを最後に、10年間にも及ぶレース活動からの撤退を表明。公道を走る高級車として市販コンプリートカーの開発に専念することを表明。
1978年 チューニングメーカーからコンプリート・カーメーカーへと転身、BMWをベースとした市販車の製造を開始。これに伴いブッフローエに工場を建設、約100名の従業員を雇用し初の市販車B6 2.8、B7ターボ、B7ターボクーペを発売。B6は4気筒モデルしか存在しなかった3シリーズに6気筒エンジンを搭載、5シリーズベースのB7ターボは当時世界で最も速いリムジンであり、最大出力300馬力を発生するB7ターボクーペは最もパワフルなスポーツクーペの中でその地位を確立する。B6、B7共にエンジンは半球形燃焼室、鍛造ピストン、デジタル式イグニッションなど大幅な改良が施され、新たな世代となるアルピナエンジンは、当時最新の自動車テクノロジーを駆使した電子制御イグニッションが装備されていた。
1979年 この年、ブルカルトはワイン通であれば誰もが知っているALPINAワインの輸入ビジネスを始め大きな成功を収める。ALPINAワインは、極めて短時間に多くのワイン愛好家のほか、ドイツのほぼ全ての高級レストランを顧客として獲得することとなります。
ALPINA – DIE WEINREFERENZ !
(https://www.alpinawein.de/de/weine.html)
ALPINAワインは上記サイトで通販で普通に買えるみたいですね。
英語もしくはドイツ語が必須な感じですが・・・(-ω-;{チャレンジしてみようかな・・・}
1981年 ドイツの自動車誌「auto motor und sport」が主催する低燃費レース「シェル・キロメーター・マラソン」で、3リッター・カテゴリーが制定される以前にBMW 318i ALPINAは、燃費で100Km当たり2.672リッターの記録を樹立し優勝を遂げ、パワーだけではないという技術力の高さを世に示した。
1982年 アルピナの日本における代理店ニコル・オートモビルズをオープン。
1983年 ドイツ自動車登録局にALPINAが自動車メーカーとして正式に登録される。
1984年 ドイツツーリングカー選手権に参戦を開始。
1985年 この年、アルピナは全製品プログラムを触媒エンジンに対応。一般に使用されているセラミックス製キャタライザーに代え、アルピナのみがEMITEC製のスチール・キャタライザー・キャリアを自動車メーカーとしては初めて標準装備。それから数年後、このアルピナのコンセプトは他のハイテク・カーに採用され効果を上げることとなる。
1987年 ブルカルト・ボーフェンジーペンが中心となって制定した新たなレギュレーションで、国際ドイツ・ツーリングカー選手権が開催される。エレン・ロール、アンディー・ボーフェンジーペンとファビアン・ジロワ、ペーター・オーベルンドルファー、クリスチャン・ダナーがBMW ALPINA M3で準ワークスチームとして参戦。この極めて厳しいレースで数多くの優勝を勝ち取る。このレースでアルピナは、レーシング・カーのエコロジーのという側面でスチール製キャタライザを初めて装備するなどいくつかの先駆的な仕事を果たす。
1988年 需要増加に伴う生産量不足から、アルピナは業務としての優先順位を迫られることとなる。アルピナは新たなBMW車の開発と生産を最優先事項と位置づけたことで、モータースポーツからの完全撤退を表明。この年、モータースポーツとしてのアルピナに幕を閉じることとなる。
1989年 この年に発表したBMW ALPINA B10 Bi-Turboの登場により、ALPINAは頂点を築くこととなる。著名なジャーナリストでレーシング・ドライバーのポール・フレール氏は、「Road & Track」誌でBMW ALPINA B10 Bi-Turboについてこう語っている。「私にとってこれこそが車である。これは世界最高の4ドア・リムジンだと私は思う。」
1990年 アルピナの従業員は120人に増え、生産・管理を統括するための新社屋を建設する。
1992年 この年、アルピナは自動車メーカーとして初めて電子クラッチマネージメントシステム(セミオートマチックシステムの先駆け)を実現した「ALPINA SHIFT-TRONIC」(アルピナ・シフトトロニック)を発表。クラッチ操作の省略により、6速トラスミッションによるドライビングの新しいダイナミズムが生み出される。
1993年 ATドライビングの新たな次元を切り開く、マニュアルモード付きオートマチックトランスミッションシステムとなる「ALPINA SWITCH-TRONIC」(アルピナ・スイッチトロニック)を発表。ステアリングの裏側に組み込まれたボタンにより、F1のセミオートマチックのような感覚でATのシフト操作を可能としている。
1995年 電気加熱式スチール製キャタライザーSUPER KATを、BMW ALPINA B12 5.7に自動車メーカーとしては初めて標準装備。BMWおよびEMITECとのこの共同プロジェクトは、完全に新しい排気ガス制御技術が生み出され、1996年から施行されたHC、NOxおよびCOの排出レベルをそれぞれ80%以上下回るなど、環境問題にも取り組んでいる。
1999年 ジュネーブショーで、初のディーゼルエンジンモデル D10 ビターボ (E39 530dベース)を発表。このスーパー・ディーゼル、すなわち世界で最もパワフルなディーゼル・リムジンの開発はBMWとAPLINAの提携プロジェクトとして行われた。
2002年 豪華で快適なトップ・ダウン・モータリングを意図し、限定版のBMW ALPINA ROADSTER V8を555台だけ生産すると共に、北米市場への進出において大きな成功を収める。450台のBMW ALPINA ROADSTER V8は2003年末まで、残る105台はヨーロッパと日本に出荷さた。
2003年 BMW ALPINA B7において、機械的に駆動されるラジアル・コンプレッサーでチャージングするエンジンを実現。バルブ・トロニックとスーパーチャージングは世界で初めての組み合わせで、最高出力500PSを発生する最もパワフルなスポーツ・リムジンとなり、燃費に関しても実に優れた効果が得られた。
2005年 B10 Bi-Turboの正統後継マシンとしてB5を開発。スーパーチャージド 4.4リッター8気筒エンジンは最大出力510PS/375kwを発揮し、最高速314km/h、0-100km/h 4.6秒と、並はずれた加速力を誇った。この性能で、世界最速水準の名立たるスポーツ・カーの仲間入りも果たす。
2007年 デザインと技術の複合体である3リッター、6気筒ツインターボのB3 Bi-Turbo、3シリーズで成功を続ける。伝説となるBMW ALPINA B6 2.8が登場した1978年から現在に至るまで、実に6,000台ものALPINA 3シリーズが製造されている。
2008年 技術のノウハウを拡張したいと考え、様々なテストや開発を可能とするエンジニアリングセンターを新設。
2009年 ジュネーブショーで、約20年ぶりとなるレース仕様車B6GT3(E64 6シリーズベース)を発表。アストンマーティン、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなど12の有名自動車メーカーが競い合うFIA GT3 ヨーロッパ・チャンピオンシップに参戦。ALPINAは自らのチームでFIA GT3 ヨーロッパ・チャンピオンシップ、ADAC GTマスターズとその他重要な長距離レースに挑み、4つの優勝、625kmをレースの先頭で走行、9回のポールポジションを獲得する。
2010年 エンジニアリングセンターの新設により、ベースの5シリーズ(F10)が登場してから半年でBMW ALPINA B5 BiTurboを発表。さらに、2009年のFIA GT3ヨーロッパ選手権で培った技術のノウハウをB5 BiTurboにもフィードバックさせ、独自のシリンダー休止システムによりハイパフォーマンスと低燃費を実現。また、日本市場で初めてとなるディーゼルモデルのBMW ALPINA D3 Bi-Turboの発売を開始。
2011年 BMW 550i Touringがデビューする前に初めてBMW ALPINA B5 BiTurbo Touringを発表。Limousine同様に8速スウィッチトロニックとV8ビターボにより0→100km/hを4.8sec 最高巡航速度は303km/hを誇った。この年同時にBMW xDrive を搭載したBMW ALPINA B7 Allrad を発表。このクラスでは初となる四輪駆動モデルも発表した。(BMW 7series には未設定)2010年の冬にエンジン、ギアボックス、シャシー、と共にエアロパーツも徹底的に改善されたBMW ALPINA B6 GT3 Evoで元DTMドライバーのアレクサンドロス・マルガリティスとGTプロのディノ・ルナルディがADAC GT MASTERSのドライバーチャンピオンシップを獲得。これを記念にBMW ALPINA B3 S Bi-Turbo CoupeをベースにしたB3 GT3が限定99台の特別モデルとして発表される。
如何でしたでしょうか?
ALPINAについて私も正直詳しく知りませんでしたが、改めて調べてみるとALPINAがスペシャルな車なんだと実感できました。
希少でスペシャルなALPINAが、つたえファクトリーに数台展示されています。
そんなALPINAをつたえファクトリーに見に来ませんか?
それでは皆さん、また次回お会いしましょう(>ω<b
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